活字の重みを紡いだ巨匠・山崎豊子
- 2013/10/02
- 09:00
ワールドグラフ編集部です。
先日、山崎豊子さん逝去の報が流れましたね。
私自身は恥ずかしながら「作品全部読んだ!」というほどのファンではないですが、
もう何年も前に2時間ドラマは好きなものの、めったに重厚なドラマとか見ない母親が「大地の子は最高だ!」と言い、しかし並んでテレビを見ていると講釈を垂れはじめるので閉口、一人で原作本を読み始めたところ、
夢中で・・・まさにむさぼるように読んだ覚えがあります。

中国残留孤児のお話ですが、国と国をまたいで、人間一人の半生記をきちんと書きあげた物語はまさに重厚。
ほんと夢中で読みました。
あと、以前に塾講師をしていたときに、「白い巨塔」(唐沢寿明/江口洋介のリメイク版)が放映されて、

女子中学生の生徒が夢中になって見ていたらしく、
英語の授業中に「あたし英語の歌うたえるねん!」と「アメイジング・グレイス(主題歌)」を熱唱し始めて授業が中断することたびたび^^;
といった感じで、世代を問わずに作品が支持された作家さんという印象です。
昨今は、映像表現の技術が非常に発達したゆえに、言葉より映像でいろんなことを説明し、
物語を進める手法がとても目立つように思います(それ自体は表現の一つとして当然アリですが)。
ただ、むしろ映像に頼りきった作品が増えてしまい、そのほうが作る側も楽しむほうも楽だからということで、
その影響もあって読書離れ、活字離れが進んでいるのかなとも感じます。
そうしたなか、山崎豊子さんの作品を改めて読み返してみると、映像を超えるのではと思える膨大な情報量をきちんと言葉で表現し、
しかもそれを物語に載せて読者を引っ張っていく、まさに「圧倒的な筆力」を持った作家さんだったと感じます。
我々ワールドグラフスタッフも、映像・画像と言葉のバランスを吟味しつつ、
活字の面白さ、活字だからこその味わいも皆様に楽しんでいけるような、そんな誌面を心がけていきます。
(文責・田村記者)
先日、山崎豊子さん逝去の報が流れましたね。
私自身は恥ずかしながら「作品全部読んだ!」というほどのファンではないですが、
もう何年も前に2時間ドラマは好きなものの、めったに重厚なドラマとか見ない母親が「大地の子は最高だ!」と言い、しかし並んでテレビを見ていると講釈を垂れはじめるので閉口、一人で原作本を読み始めたところ、
夢中で・・・まさにむさぼるように読んだ覚えがあります。

中国残留孤児のお話ですが、国と国をまたいで、人間一人の半生記をきちんと書きあげた物語はまさに重厚。
ほんと夢中で読みました。
あと、以前に塾講師をしていたときに、「白い巨塔」(唐沢寿明/江口洋介のリメイク版)が放映されて、

女子中学生の生徒が夢中になって見ていたらしく、
英語の授業中に「あたし英語の歌うたえるねん!」と「アメイジング・グレイス(主題歌)」を熱唱し始めて授業が中断することたびたび^^;
といった感じで、世代を問わずに作品が支持された作家さんという印象です。
昨今は、映像表現の技術が非常に発達したゆえに、言葉より映像でいろんなことを説明し、
物語を進める手法がとても目立つように思います(それ自体は表現の一つとして当然アリですが)。
ただ、むしろ映像に頼りきった作品が増えてしまい、そのほうが作る側も楽しむほうも楽だからということで、
その影響もあって読書離れ、活字離れが進んでいるのかなとも感じます。
そうしたなか、山崎豊子さんの作品を改めて読み返してみると、映像を超えるのではと思える膨大な情報量をきちんと言葉で表現し、
しかもそれを物語に載せて読者を引っ張っていく、まさに「圧倒的な筆力」を持った作家さんだったと感じます。
我々ワールドグラフスタッフも、映像・画像と言葉のバランスを吟味しつつ、
活字の面白さ、活字だからこその味わいも皆様に楽しんでいけるような、そんな誌面を心がけていきます。
(文責・田村記者)